ムラゴンでアドセンスを始める前に知っておきたい収益性の落とし穴

ブログ運営を考えている方の中には、無料ブログサービス「ムラゴン」を使ってGoogleアドセンスで収益化を目指したいと思っている方もいるでしょう。しかし、実際にどれくらい稼げるのか、またどのような制約があるのか、具体的に知っておくことが重要です。ここでは、ムラゴンのアドセンス運用の仕組みを解説し、独自ドメインでWordPressを使った場合との比較を行います。

ムラゴンでGoogleアドセンスを始める仕組み

ムラゴンの広告配置のルール

ムラゴンでGoogleアドセンスを利用する場合、広告には以下の2種類があります

  1. ムラゴン側が強制的に配置する広告(4箇所)
    • これらの広告はブログのデザインやユーザー体験に影響を与える可能性があります。
    • 強制広告によって、運営者が設置したGoogleアドセンス広告のクリック率(CTR)が下がる可能性があります。
  2. 運営者が自由に配置できるGoogleアドセンス広告
    • 広告の種類や場所を一部コントロールできますが、配置箇所の選択肢は限られています。
    • 適切な位置に広告を設置しないと、収益性に悪影響を及ぼすことがあります。

収益の20%がムラゴンに分配される仕組み

ムラゴンでは、アドセンスで得た収益の20%が自動的に運営側に分配されます。具体的には以下の通りです

  • 例:ブログの総収益が10,000円の場合、ムラゴンに2,000円が分配され、運営者の手元には8,000円が残ります。

これは無料でブログを利用できる代わりに発生する「手数料」のようなものです。この仕組みを理解していないと、収益が思ったより少なく感じることもあるでしょう。

上記画像はムラゴンデフォルトの強制広告

ムラゴンとWordPressの収益比較

収益を正確に比較するために、月間PV数を一定に揃えた条件で収益シミュレーションを行います。今回は、WordPressで1,000円程度の収益を得るためのPV(約52,800PV/月)を基準とします。この基準により、ムラゴンとWordPressそれぞれの収益性を確認できます。

WordPressの収益参考データ

月間52,800PVで約1,000円の収益 (RPM:約18.9円)

ムラゴンの収益参考データ

月間52,800PVで約113円の収益 (RPM:約2.14円)

収益シミュレーション

月間PVRPM収益予想ムラゴン配分
WordPress52,80018.9円1,000円
ムラゴン52,8002.14円113円22.6円

結果分析

  1. 収益の差
    同じ52,800PVを達成しても、ムラゴンでの収益は約91円(分配後)に留まるのに対し、WordPressでは約1,000円の収益が期待できます。差額は約10倍以上となり、ムラゴンの収益性の低さが浮き彫りになります。
  2. 広告の配置制限
    ムラゴンでは広告の配置が運営側に制限されており(強制広告4箇所+ユーザー配置広告2箇所)、CTR(クリック率)や収益性を高める自由度が非常に低いです。
  3. SEOによる集客
    WordPressは独自ドメインを活用できるため、SEOを最適化することでより多くの訪問者を集める可能性があります。一方、ムラゴンはサブドメインのためSEO効果が分散しやすく、集客力が制限される傾向があります。

初心者に向けたムラゴンとWordPressの特徴比較

ムラゴンのメリット

  1. 無料で始められる
    ドメインやサーバー代が不要なので、初期費用ゼロでブログ運営をスタートできます。
  2. 簡単な操作性
    専門的な知識がなくても、すぐに記事を投稿できるのが魅力。初心者向けのシンプルなUI設計もポイントです。

ムラゴンのデメリット

  1. 収益性の低さ
    訪問者数が少ないだけでなく、収益の20%が分配されるため、収益性は大きく低下します。
  2. 広告配置の制限
    強制広告の影響で、Googleアドセンス広告のクリック率(CTR)が下がり、最適な配置が難しい。

WordPressのメリット

  1. 自由度が高い
    広告の種類や配置を自由に決められ、収益性を最大化できます。SEO対策も細かく行えます。
  2. 訪問者数の増加が期待できる
    独自ドメインを使用することで、検索エンジンにおける評価が向上し、訪問者数が増える可能性が高いです。

WordPressのデメリット

  1. 初期費用がかかる
    ドメイン費用やレンタルサーバー代が必要です。月額約1,000円程度のランニングコストを覚悟する必要があります。
  2. 運営に手間がかかる
    プラグインの管理やセキュリティ対策、テーマ設定など、自力で管理する手間があります。

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ムラゴンの追加的な制約

ムラゴンを利用する場合、以下の点も留意が必要です。

  1. インポート・エクスポート機能がない
    ムラゴンには、他のブログサービスから記事データを移行したり、ムラゴンから記事データをエクスポートして他サービスへ移転する機能がありません。そのため、以下のような状況では不便を感じる可能性があります
    • 他サービスからムラゴンに移行して再スタートを切りたい場合に手間がかかる。
    • 将来的にWordPressや他の無料ブログサービスへ移転したい場合、一から記事を手作業で移す必要がある。
  2. 独自ドメインが利用できない
    ムラゴンでは独自ドメインを設定する機能が提供されていません。そのため、以下のような問題が発生します
    • 移転時の再アドセンス申請が必要
      ムラゴンを利用している間はムラゴンのサブドメインを使用します。移転先で独自ドメインを取得して運営する場合、Googleアドセンスの再申請が必要になるため、再審査が通らないリスクがあります。
    • SEOの影響
      サブドメインを使用することで、検索エンジンの評価が分散しやすく、独自ドメインを使用するブログよりも長期的なSEO効果が得にくいと言われています。

ムラゴンで高収益を狙うのは困難

RPMがわずか2.14円という実績から、ムラゴンで収益を増やすことは難しいといえます。収益向上には、以下の条件が必要です。

  • 大幅なPVの増加(収益性が低いため、多くのPVが必要)
  • WordPressなどの柔軟性が高いプラットフォームへの移行

現実的な選択肢

ムラゴンはブログ初心者にとっては始めやすいプラットフォームですが、長期的に収益を上げたい場合にはWordPressでの運営が圧倒的に有利です。さらに、ムラゴンのインポート・エクスポート機能がない点や独自ドメイン非対応といった制約が、今後の運営において大きな足かせとなる可能性も考慮すべきでしょう。

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この記事を書いた人

2024年5月からムラゴンでブログ運用を開始。他のブログサービスに比べてカスタマイズの制限やデザインテンプレートの少なさエディタの稚拙さなどに不満を抱き運営にフィードバックを送っています。

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